見逃せない通勤手当の有無と支給額

仕事をしていると、基本給以外にさまざまな手当が加算されます。そのなかの一つに通勤手当があり、この手当の有無によって経済的負担が大きく変わることになります。通勤手当は、文字取り通勤にかかる費用を会社側が手当として支給することです。マイカー通勤、バス通勤、徒歩通勤、電車通勤など、交通手段はいろいろなものがあります。介護事業所によっては土地の問題によって職員用の駐車場を確保できず、マイカー通勤を不可としているところもあるので、交通手段の特記事項は要確認です。

通勤手当は労働基準法で規定されている手当ではないため、支給の有無や金額などは事業所の判断に委ねられています。通勤手当の上限を決めているところ、全額支給されるところ、通勤手当そのものがないところなど、介護事業所によって対応はまちまちです。転職の際に見逃していて、入社後に交通費の負担に苦しむことがないように、事前確認を忘れないようにしましょう。

通勤手当が支給されるケースでマイカー通勤の場合、多くの介護事業所ではガソリン1リットルあたりの金額と通勤距離に基づいて支給額が計算されています。ガソリン1リットルあたりの金額は変動するため、支給額もその変動に合わせて減額・増額することがあります。

マイカー通勤で通勤手当が支給されるケースでは、支給の上限を超えない限り通勤にかかる費用が相殺されてお得に感じられることもあるかもしれません。しかし、ガソリン代だけでなく、通勤距離が長いほどタイヤの摩耗をはじめ車のメンテナンス費用がかさむことになるので、通勤距離の許容範囲も決めておくことが大切です。